ケニアのeスポーツ事情
- 2021.12.12
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eスポーツはこの10年で急速に普及しました。2021年現在では日本はもちろん世界各地でトーナメントが開催され、その賞金は10億を超えることもあります。競技者は年々増えて今では、日本では200人を超えるプロ選手が誕生しています。世界大会で優勝するプロチームも出てきており、現在進化を続けている分野です。
このeスポーツの盛り上がりは、アジア、欧米ばかりではなく、アフリカでも同じように強豪選手が育っています。特に、、ケニアが熱い国となっています。
ケニアは東アフリカに位置する国で、人口はおよそ5,000万人。ケニアといえば、野生動物のサファリツアーをイメージする人も多いと思いますが、今のケニアは首都のナイロビでは高層ビルが立ち並び、モバイル決済のM-Pesaが90%以上普及し、新幹線が走り、人々はthe hub karenという巨大なモールで買い物しています。GDPとしては東南アジアに匹敵するなんて話もあります。
そんな驚くべき発展をする今、ケニアの国内各地でeスポーツの大会が開催されており、市場規模としては2017年が63億円だったのに対し、2022年は118億円になると予測されています。日本での市場規模は2022年に120億円を見込まれていますので、およそ同様の拡大が起きているようです。
これは少子高齢化の日本と、若者が増えているケニアという違いも大きいかもしれないですが、ただ日本の人口の半分のケニアが日本と同様の市場規模を見せるということ、ここは大きなポイントかと思います。
今ケニアでは国内各地で大小様々な大会が行われ、隣国のウガンダやタンザニアなどからもケニアのeスポーツ経験を積むために大会参加者が訪れます。
選手は国内国外(ときにエジプトにまでいって)の大会で経験を積むとともに、youtubeでベテラン選手のプレイを見て常に自身のスキルを上げています。
現在の活躍している選手、イベンターなどが活躍し新たなキャリアの道を開拓することで、若い世代への刺激となりゲームのプレイヤーはもちろん、コンテンツクリエイター、キャスターなど様々な選択肢が日に日に増えています。
2018年には、Esports Kenya Federation(ESKF)というeスポーツリーグが発足し、全16チームで構成されています。
そんな盛り上がりを見せるケニアのeスポーツですが、資金面という課題もでてきています。選手は国外の大会に参加するため、必要なゲーム機材を揃えるため、また適切なインターネット環境を整えるためには多額の資金が必要になるため、多くの企業からの支援が必須となります。現在はレッドブルなどの一部企業は有名スポンサーとして知られていますが、まだまだ世間的認知度が低いeスポーツでは国内外の大会で成果を出すこと、有名になることによってスポンサーへのアピールが必要となります。
eスポーツという存在が世間に認知されだしてからおよそ10年程度経ち、いまではオリンピック競技にしようなんて動きも出てきています。一昔前までただのアソビであったゲームが、プロ選手を生み、これほど世界を熱狂させるとはだれが想像したでしょうか。eスポーツの可能性はまだまだ始まったばかりですね。
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