アフリカを支援するとは

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あなたは寄付をしたことありますか?

今はクラウドファンディングの発達により、有名人はもちろん、友達でも知らない人のプロジェクトでも、本当にいろんなところへの支援が可能になりましたね。ただ支援先の代表格といえばやはりアフリカではないでしょうか。

ということで、
今回はアフリカへの金銭的支援に関するお話です。

結論としては、アフリカはアフリカ人が発展させるものなので、金銭や物資をわたしたからといって安易に解決する問題ではないということです。

・アフリカへの寄付は過去50年で230兆円
・アフリカは発展したのか
・お金はどこにいったのか
・お金以外を支援すればいいのか
・ではどうすればいいのか
・世界の問題解決を支援したい人へ

・アフリカへの寄付は過去50年で230兆円
アフリカへの支援は1970年頃に始まり、現在2020年でおよそ50年が経ちます。この50年で世界中からアフリカへおよそ230兆円の支援が届けられました。日本の国家予算がおよそ101兆円ですが、その2倍以上の金額です。

・アフリカは発展したのか
最近一部ネットの声では、「アフリカはいつ発展するの?」といった意見が出ています。それもそのはず、今50歳の人は赤ちゃんの頃からアフリカの支援について耳にしています。しかしアフリカのいくつかの国は内戦が続き、貧困の地域は多く、難民も毎年出ています。勿論、南アフリカに代表されるように都市発展した国もありますが、230兆円には見合わない発展の規模だと感じるのは仕方ありません。

・お金はどこにいったのか
支援されたお金がどうやら必要な人に渡っていないようだということは、世界中の誰がみても明らかです。いろいろとアフリカも複雑な事情はあるかと思いますが、発展を妨げる大きな要因としては、権力者の支援金の横領が大きいと考えられています。本来、貧困問題、医療問題解決、飲料水問題、教育問題などに使われるはずであったお金を権力者が私的に使用しているということです。

・お金以外を支援すればいいのか
上記のような経緯もあり、現在では支援金だけでなく、服や靴などの衣料品などについても日本など先進国で集め、アフリカへ送る活動が多く行われています。一見とても有益な活動です。しかしながら、ここにも穴があります。海外から衣料品を受け取ったアフリカ人はもちろんそれを着ます。するとどうでしょう。なんと現地アフリカの衣料品会社の商品が売れなくなるという事態が発生します。現地商売人の競合は国際支援品なのです。

・ではどうすればいいのか
当たり前ですが、アフリカを発展させるのはアフリカに住む人々です。お金だけ、物資だけ与えても勝手に発展するということは絶対にありません。現地の人が主体となって動いてこそ、真の問題解決になります。そういった視点をもってどうすれば有効かと一人一人が考える必要があります。基本的にはアフリカの人をバックアップする方法がこれからの支援の主流かと思います。

・世界の問題解決を支援したい人へ
可能であればまず現地に行き、現地を感じてください。その上でもし課題点があれば、現地の人と共同で解決を目指しましょう。絶対にやってはいけないのが、2次情報、3次情報の鵜呑みにして、誤った支援で満足しないことです。例えばお金をだしておわりにするのではなく、それがどう使われるのかきちんと確認を行いましょう。

はい、今回はアフリカへの支援事情について書いていきました。アフリカの国々はヨーロッパやアメリカなどの諸国の元植民地という経緯もあり、本当に思惑渦巻く入り組んだ事情の中にいます。そんな中で現在ではテック分野での成長が大きく期待をされています。次の50年語には、今とは全く違うアフリカがあることでしょう。とても楽しみですね。