高所得層は低所得層に比べNFTへの認知度が高い(アメリカ)

高所得層は低所得層に比べNFTへの認知度が高い(アメリカ)

NFTを知っていますか?

NFTは非代替性トークンとよばれ、デジタルデータに資産価値が付き売買可能なもののことを言います。ここ3年ほどで爆発的に広まり、1つのデジタルアートで数億円なんていうニュースもよく飛び交っています。

日本でもNFTに関する書籍は数多く出版されており、まだ若干ふわふわしているNFTについて、その作成方法や買い方/売り方、海外動向、未来予測まで様々な情報が出回っています。ニューヨークでは大規模なNFTイベントも開催され、今まさに世界のトレンド、次世代技術の代表格と言えます。

そんなNFTですが、今回Pew Research Centerによるアメリカ人へのNFT認知度調査が行われました。(参考:https://qz.com/half-of-americans-still-haven-t-heard-of-nfts-1849471534)

そこでわかったことは、アメリカ人の約半数はNFTを知らないということでした。私の感覚ではNFTはは世界を席巻しているくらいの勢いを感じていますが、それはかなり情報が偏っているということが今回よくわかりました。

この調査では、高所得者層は低所得者層に比べ2倍の認知度があるということですが、私個人としては非常に気になったポイントでした。高所得者と低所得者ではなにが違うのか。同じ国で生活をしながらどうして差が生まれるのか。この点について私の方で予想してみました。

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目次

  • 高所得層は常に新しいことを探している                                      
  • 高所得者層には、ネットワークがある

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高所得層は常に新しいことを探している

NFTに限らない話ではありますが、高所得者はつねにチャンスを探しています。もっと面白いことを、もっと稼げることをと情報感度がもともと高いことが、今回のNFTへの認知度にもダイレクトに繋がっていると思います。

一般的には、新しいことは怪しいと見られがちです。例えばインターネットが始まった時には、人々はその概念が理解できず、傍観シている人がほとんどでした。現在の生活スタイルを変えたくないのです。

そんな中でインターネットの世界に飛び込んだごく一部の人は今、億万長者にもなっています。もちろん新しい技術すべてがうまくいくわけではないため、賭けの部分はでてきます。しかし新しい技術を知っているかそもそも知らないかは大きな差が出ることは間違いありません。

大きなチャンスを秘めているかもしれないNFTは高所得層にとっても見逃せない存在のはずです。こういった事情もあり、高所得層にて認知度が高い理由の一つだと考えられます。

高所得者層には、ネットワークがある

上記の話にも繋がりますが、高所得層は情報を取りに行くことにアグレッシブであるとともに、情報が集まる場を持っています。お金持ちはパーティーにいくイメージがありますが、これが多くの場合、遊びではなく、業界の最新情報の取得や交流関係の拡大を狙った行動です。

自分で取りに行ける情報が10とすると、10人集まれば100の情報が集まってきます。そのためより効率よく大量の情報を得ることができます。そうして得た情報を取捨選択することにより、洗練されたアイデアが生まれ、高所得層がより高所得になっていきます。

まとめ

さていかがでしたでしょうか。NFTなどの最新技術について今知っていると知らないの差は今後より大きな溝として深く、大きくなっていくと考えられます。こういった情報格差が貧富の差にも直結し、現代を構成している要素にもなっています。

貧富の差についてこの先止めることはなかなか難しいため、自分の判断、自分の行動で変えていくしかありません。そのため新しい情報(今で言えばNFTやメタバース、ブロックチェーンや量子コンピュータでしょうか)を積極的に取りに行くことで、現在を変えることができるかもしれません。